2023年9月3日(月)から地上波の朝ドラ旧作再放送枠で、『さくら』の再放送が始まりました。
平日の14時45分から15時までです。祝日は放送しません。
しかしこの枠は国会中継や大相撲、高校野球などでしょっちゅう放送が中止になります。
また、放送当時は月曜から土曜日まで週6日だったのに、再放送枠は月曜から金曜日までの週5日です。
だから放送を見忘れがちになる、気がついたら追いつけなくなってしまいます。
そうなっていいように、備忘録的にあらすじや登場人物を紹介します。
朝ドラ『さくら』の登場人物
松下家
全員日本語と英語を話せる。自宅では日本語を話すルールであるため、4世のさくらともも、3世の一朗も日本語ペラペラ。朝は和食を食べる。
エリザベス・さくら:主人公。ハワイの日系アメリカ人4世。ハワイの大学生。
大学では日本の古典文学を学んでいるが、将来やりたいことが見つからない。日本で1年間英語教師(ALT=英語指導助手)をするために人生で初めて来日。
日本文化が大好きで、特に侍が好き。侍映画にも詳しい。母方の祖父からもらった金魚に武蔵と名付ける。
あけぼの中学校では2年C組の副担任にも就任する。
(当時の)朝ドラのヒロインらしく明るく前向きで挑戦を恐れない。正義感が強く、ハワイではタバコのポイ捨てをする日本人に、東京では電車でお年寄りに席を譲らない若者に注意する。そそっかしい性格で、ハワイの空港で上着を忘れて渡日したりヒッチハイクした車にプレゼントの金魚を置き忘れたりした。
日本語ペラペラだが、人に注意したり慌てたりしたときは先に英語が出る。ハワイで生まれ育ったため母語は英語だと思われる。
ステファニー・もも:さくらの妹。日系アメリカ人4世。ハワイ大学2年生。さくらと違って日本文化にはあまり興味がなさそう。さくらよりずっと背が高い。
アンソニー・一朗:さくらとももの父親。日系アメリカ人3世。ハワイのハイスクールで社会科教師をする。
響子:さくらとももの母親。東京出身(日本国籍?)。大学の卒業旅行でハワイを訪れたときに一朗と出会い結婚。
ジェームス・武朗:さくらの父方の祖父。1918年(大正7年)生まれ(第一話より)。ハワイで生まれ育った日系アメリカ人2世。6歳から12歳まで岐阜県の白川村で暮らす(第二話で、ハワイで感染症が流行ったから白川の親戚に預けられたと言っていた)。この当時白川の小学校で童謡『さくら』を習ったこと(大正13年の出来事。武朗6歳)、尚且つ満開の桜を見たことが、初孫「さくら」の名前の由来(第二話)。
物語開始時点ですでに故人だが、ドラマの語りとして登場。
淑子:さくらの父方の祖母。岐阜県の高山出身(第二話より。日本国籍なのかは不明)。結婚を機にハワイに移住。
神山家
さくらの母方の実家。金魚などを育てて売る養魚場を営んでいる。
功:さくらの母方の祖父。外国人が嫌いで、日系アメリカ人と結婚した娘とは絶縁状態。孫のさくらに会ったのはさくらが英語教師になるために来日したときが初めて。当初、さくらにも辛く当たるが、さくらがお土産に持ってきたアロハシャツを、誰もいないときに体に当てて鏡で見ていた。また、さくらが東京ではなく岐阜の学校に行くことが決まった際は寂しかったが本人の前ではその気持ちを素直に出せなかった(好きな女子につい意地悪してしまう男子小学生みたいな性格)。しかし別れ際に金魚をプレゼントする。
はま:さくらの母方の祖母。さくらを歓迎する。さくらとももが子供の頃、ハワイを訪れて孫二人に会ったことがある。
あけぼの中学校
さくらの赴任先の私立男子校。東京都文京区に本校(中学・高校)があり(第五回)、岐阜県高山に分校がある。さくらは本来は東京本校の中学校に赴任する予定だったが、理事長の提案を受け高山の分校に異動する。
クラス名はアルファベットだが、成績でクラスが決まる。良い順にABCである。
桂木慶介:保健体育の若い男性教師。2年C組の担任(さくらは副担任)。
第六回に初登場。さくらが岐阜の温泉に行ったとき、間違えて男湯に入ってしまった(服を着たまま足だけ入っていた)ところに遭遇。「ここは男湯だ」と教えたまではいいが「ねえちゃん、一緒に入ろう」とさくらを温泉に押し倒す。
その後、バスに乗り遅れたさくらがヒッチハイクしているのを偶然見つけて乗せる。その際「知らない男の車に一人で乗るなんて不用心(だから痴漢に遭ってもおかしくない)」といった発言をする。第六回の最後でさくらが学校の寮に入った際、桂木が教師であることが判明する(このキャラクター、現代のドラマで登場させたら炎上しかねない・・・。温泉のくだりは特に)。この時点で寮にいるのは桂木とさくらのみである。
出会った翌日にはさくらを「お前」と呼びタメ口を利く。さくらがいないときにさくらを指す呼称は「彼女」(職員室や寮)、「さくら君」(神山家に電話したとき)。
豆腐料理「俺鳴門」(居酒屋)では店主夫妻や常連客から好かれている。
教師達に馴染めずにいるさくらに「現地の人々の中に入って内側から日本を見て日本を理解する」ことの必要性を説いたり、無断退勤して行方をくらませたさくらを心配している神山家に電話するなど、何かとさくらを気にかける。
曙大作:あけぼの中学校・高校の理事長。さくらの履歴書を見て祖母が「淑子」という名前、さくらから淑子が高山の出身だと知ってさくらに高山の分校行きを提案した。
中曽根正晴:校長。花壇で土いじりをしているところをさくらに声をかけられ、警備員に間違われる。さくらに友好的で2年C組の副担任に任命する。
沢田純一郎:英語教師。髪型が小泉純一郎氏に似ている(小泉氏は放送前年の2001年に総理大臣になり、国民的人気を博した)。
さくらが赴任する前に「ネイティブ教師は必要ない。うちは受験校だ」と職員室でボヤく。2002年にして中学生に英会話力(リスニング、スピーキング)をつけさせる重要性を理解していない(当時の大学入試センター試験の英語にはリスニングがなかったから?)。自身にも英会話力がなく、ある白人女性をエリザベス(さくら)だと勘違いした際、「人違いです」と言われたのに理解できず「プリーズフォローミー(ついてきて下さい)」と言ってしまう。発音も下手である。
4月早々、「実際にはあまり使われない表現が多い」と英語の教科書に疑問を持つさくらとぶつかる。
カラオケが好きで、さくらの歓迎会では派手な蝶ネクタイをし自分の好きな曲を熱唱する(同様の姿の写真を自分のマグカップにプリントしていて、職員室で使っている)。
竹下徹:教頭。校長を警備員だと誤解していたさくらを諌める。退勤時間になっても職員室に残り、矢富と将棋に興じているため平教員たちが仕事を終えても帰れない原因になっている。
矢富(やどみ)信吉:教務主任。黒縁丸眼鏡。国語担当。英語の教え方を巡って沢田とぶつかったさくらを諌める。さくらの歓迎会の際、さくらと踊ろうとして体を触ろうとしたためさくらに突き飛ばされ、翌日「セクハラだ」と抗議される。当時は2002年のため「酒の席でのことはしょうがないじゃないか」とさくらを丸め込もうとする(教頭と同僚教師たちも同様の認識だった)。退勤時間になっても職員室に残り、教頭と将棋に興じている。
花園まどか:理科教師。「うちは女性教師が少ないから仲良くしよう」とさくらに声をかける。
勅使河原容子:養護教諭。桂木に片想いしている。
大庭弘子:美術教師。花園と一緒にいることが多い。
その他
ロバート・ホフマン:大手観光開発会社に勤めるエリート。愛称は「ロビー」。さくらの恋人(婚約者)。第一話でさくらにニューヨークへの転勤を告げると、さくらに『振られた』と誤解されてしまった。第一話の最後でプロポーズする。さくらの日本に行きたい気持ちを理解して、1年後アメリカに帰ったら結婚しようと約束する。
川口良彦:神山家の養魚場の従業員。功は良彦と響子を結婚させたかった(正式な婚約ではない)。
あらすじ
2023年9月3日(月)から8日(金)放送分(第一話から第四話)
さくらは大学卒業後にやりたいことが見つからないが、大学の掲示板で日本の中学校が英語教師を1年間の任期で募集していることを知り挑戦することを決める。ロバートと婚約し、アメリカに帰ったら結婚することを約束。
第一話で渡日を決め、第四話ではもう東京の母方の祖父母を訪ねる早い展開。
第四話では初めて母方の祖父、功に会う。母、響子から聞かされた通り外国人が嫌いな頑固親父だったが持ち前の明るさで冷たくされても全然へこたれない。功は誰もいない居間でさくらのお土産のアロハシャツを体に当てて鏡で見ていた。いわゆるツンデレ?なんだかんだで孫が好きそう。
祖母、はまが功と響子が絶縁状態な理由をさくらに教える。正式に婚約していた訳ではないけど、功は娘を従業員の良彦と結婚させたかったからである。しかし娘は卒業旅行先で出会った一朗と結婚してしまったのだった。過去にどんな修羅場があったのかはまだ不明。
余談ですが7日(木)はジャニーズ事務所の記者会見があったため急遽放送中止に。
英語の台詞が多いため、家事や仕事しながら観ている方は副音声にするのがおすすめです。視覚障害者向けの解説放送なのですが、英語の台詞が日本語吹き替えになります。
2023年9月11日(月)から15日(金)放送分(第5回〜第9回)
※9月10日から大相撲秋場所が始まりましたが、大相撲は3時10分からの放送なので『さくら』には影響なし。
さくらが東京のあけぼの中学校(本校)に行くと理事長の曙大作と出会う。父方の祖母・淑子が岐阜県の高山出身だと話すとでも曙から高山の分校に赴任することを提案される。淑子の故郷に興味があったため(武朗も子どもの頃岐阜県で暮らした経験があるため)さくらは快諾する。しかし、母方の祖父母と暮らせなくなったため寂しさも感じていた。はまは素直に惜しむ。功はさくらの前でこそ何でもないように振る舞ったが、内心は寂しかった。功は別れ際に、養魚場で育てた金魚をプレゼントする。
さくらは高速バスで高山に向かう。途中、岐阜の温泉地に立ち寄ったが、間違えて男湯に入ってしまう(服を着たまま足だけ浸かっていた)。偶然入ってきた男性にここが男湯であることを指摘され「ねえちゃん、一緒に入ろう」とセクハラ発言をされて温泉に押し倒される。
さくらはバスに乗り遅れてしまったためヒッチハイクで高山に向かおうとする。自分を乗せてくれたのはなんとさっきの温泉の男。「痴漢の車には乗らない」と怒ってさくらは下車するが金魚を車に忘れてしまう。
一方、英語教師の沢田と同僚教師たちはそのような事も知らずにバスの降車場でさくらを待つ。「エリザベス」という名前を聞いていたので白人女性の乗客をさくらだと勘違いする。沢田は英会話がまるでダメだった。白人女性が「人違いです」と言ってるのに聞き取れず「プリーズフォローミー(ついてきて下さい)」と言ってしまっていた。しかもプラカードに"Welcome Elizabeth Teacher"と書いてあったが「〇〇先生」は英語で「Mr./Ms.(苗字)」であり、実生活で英語を使う能力が怪しいことが窺える。
結局、別の車で高山のあけぼの中学校まで送ってもらう。さくらは花壇で土いじりをしていた男性から寮の場所を教わる(さくらが去った後、その人が校長だと判明する)。寮に入ると車に忘れたはずの金魚が金魚鉢に入っていた。なんと温泉と車で出会った男はこの学校の保健体育の教師、桂木慶介だった。
(以上が本放送第一週のあらすじ。『See you next week』というナレーションもそのまま。直後に本放送当時の『次週予告編』も流れましたが、テロップで次回は明日放送予定だと出ました)
翌朝、さくらは街を探索していると「俺鳴門(※『俺』は上下逆さまの表記だが当ブログでは『俺』と表記します)」という謎の店を発見する。
ガードマンだと思っていた男性は実は校長だったと気づき謝罪。教頭の竹下および沢田と初めて会う。沢田から教科書を渡されるが、ハワイではあまり使われない言い方が多数載っていて悩む。
夜、桂木と共に俺鳴門(レオナルド)を訪れるとそこは居酒屋だった。店主はブラジル人のレオナルド。高山に住む外国人のたまり場になっていた。さくらは日系人だと自己紹介し、レオナルドの常連客たちと知り合う。今で言うサードプレイスができた。
翌朝から学校が始まった。さくらは全校集会で初めてここが男子校であることを知る。また、桂木の担任する2年C組の副担任も任される。理科教師の花園から、養護教諭の勅使河原が桂木に片想いしていると知り驚く。
沢田が2年A組の授業でテストをした。テストにも実際にはあまり使われない言い方が載っていたので沢田に指摘するが、「ここは受験校だからこれでいい」「これが日本の英語教育だ」などと言われ相手にされない。さくらが独断で生徒達に「この言い方はあまりしないので〜」と教えようとしたら沢田に止められる。職員室で教務主任の矢富から大目玉を食らってしまったが「私は生きた英語を教えに来た」とさくらは納得しない。
校長に「なぜ私はこの学校に呼ばれたのか?」と聞いたら、校長も理事長が決めたことなので分からないと言う。しかも校長すら「うちは受験校だからネイティブの先生は必要ないと思う」と(冷たい調子ではなくフレンドリーな感じだったが)言い出す。
この件は教頭と教務主任からそれぞれ「校長(教頭)に話す前にまず教頭(教務主任)に相談して。面目が立たない」と言われてしまった。
生徒に英語の授業に満足しているか聞いてみると「英会話にも興味があるが、受験があるし内申書も不安」と答えが返ってくる。ペーパーテストもあるのに内申書で日頃の行動も記録されて入試の材料にされることに納得いかない。さくらは「英語の先生と上手く行ってない。私はこの学校に必要とされていない。1年間やっていける自信がない」と落ち込みロバートにメールする。
ロバートはさくらの家族にメールを見せた。妹のももからはデジカメで撮った家族写真、父の一朗からはメールが届く。一朗はさくらが渡日する前にこう語りかけていた(第一週の回想)「日系人はアメリカ国際を持ってるけど流れている血は日本人だ。自分が何者なのか、日本に行くと疑問が深まると思うけど、さくらには日本でその答えを見つけてほしい」(要約)
さくらは父親との約束を果たそうと、あきらめずに頑張ることを誓った。
2023年9月19日(火)から2023年9月22日(金)放送分(第10回〜)
(2023年9月18日(月)は祝日のため放送なし。大相撲は2023年9月24日に終了。2時台の再放送なので大相撲期間中も放送休止にならないで済みました)
翌日、さくらは「受験対策にもなって会話力も上がる授業」の計画を立てて沢田に説明しようとするも全く相手にされない。
女性教員(花園、大庭)から、この学校では女性教員が男性教員のお茶くみをしなければならないことを教わる。なぜ女性教員だけがやるのか納得しないさくらだったが、花園から誰にどんなお茶を入れればいいか教わる。
また、夕方になっても桂木以外の教員が誰も帰宅しようとしないことを疑問に思う(そもそも夕方に帰るのが普通みたいになってて、この当時はまだ今ほど教員が忙しくなかったのか?!桂木含めて部活顧問をやってる先生が描かれないのも不思議。ドラマだから?)。教頭と教務主任が帰ろうとしないから(二人で将棋していた)平教員たちも帰りにくいのだ。「みんな帰っていいぞ」と言われて、帰ろうとする教員がいると必ず呼び止められて「◯◯は終わったのか?」などと聞かれるから帰れないのだった。
さくらは日本人が自分の意見を言おうとしないことを疑問に思い、俺鳴門のレオナルドと夏子夫妻に聞く。夏子いわく「日本人は自分の意見を言わないのが大人だと思っている」が、さくらの育ったアメリカでは「自分の意見を言わない人は幼稚」なので理解に苦しむ。
翌日の夜にはさくらの歓迎会が行われるが、自分が主賓なのに「主賓がするものだから」と教頭を始め男性教員たちにお酌をさせられる。酔っ払う男性教員たちや大き過ぎる蝶ネクタイをしてカラオケで熱唱する沢田を見て、さくらは「これは本当に自分の歓迎会なのか?」と疑問に思ったのだった。そんなとき教務主任が「さくら先生踊りませんか?」と体を触ろうとする(性的な意図だったのか、それともただ純粋に踊りたかったのか不明)。驚いたさくらは矢富を突き飛ばしてしまう。
翌朝、矢富と竹下教頭から謝罪するように言われるが「勝手に体を触るのはセクシャルハラスメントだ」と反論し謝らない。だがふたりとも「酒の席でのことだから」と全然悪びれない。同僚たちも、あんな些細なことを怒るさくらの方が大げさだという態度。「さくら先生は見た目は日本人だけど中身はアメリカ人」という言葉をドア越しに聞いてしまいさくらはショックを受ける。桂木からも「日本を理解したければ現地の人々に溶け込んで内側から日本を見ることが大事だ」と言われ、その通りにしようとする。
ある日の放課後、母方の祖父の功が出張の帰りに訪ねてきた。これまでのことを全部功に話す。「ハワイでは自分は日本人だと思ってきたけど日本では自分はアメリカ人だと見なされる。自分が何者なのか分からなくなった」と悩むさくらに功は「お前はお前だよ」と言い「待てば海路の日和あり」ということわざで励ましてくれた。
学校では生徒からビートルズの歌詞の発音を質問される。さくらは喜んだが沢田から「生徒と親しくするな」と怒られる。
そんな中PTAが新任教師であるさくらの授業を見学したがったため、さくらは自分の計画した授業するチャンスに恵まれる。副担任する2年C組の授業で、英語で劇をやらせたら生徒たちが楽しんでくれた。しかも、放課後に自分と話したいとたくさんの2年C組生徒が集まってくれた。「今どき英語が話せないなんてあり得ない。話せるようになりたい」と言う生徒もいた。
さくらは「待てば海路の日和あり」だと喜ぶが、翌日教頭と沢田から独自の授業はするなと言われる。PTAからさくらの授業があけぼの中学校にふさわしくないと抗議されたのだ。さくらは「生徒達は喜んでくれた」と反論し、校長が「じゃあ直接生徒に聞いてみよう」と言い出す。2年C組の教室にさくら、沢田、教頭が集まりさくらが授業の感想を聞いたが、みんなうつむいて何も言おうとしない。沢田が「さくら先生のやり方がいい人は手をあげて」と呼びかけたが誰も手をあげない。
生徒達に裏切られたさくらは机に折り鶴を残して高山駅に向かった。
(ここまでが本放送の第二週)
さくらは東京の祖父母宅を事前連絡なしに訪れる。驚く功とはまだったが温かく迎え入れる。しかしさくらは事の顛末を話さず、何事もなかったように明るく振る舞う。学校も創立記念日と研究会で休みだと嘘をついた。功はさくらが明るすぎることを訝しむ。
一方高山では生徒達が罪悪感に苛まれていた。教員達も沢田のせいなんじゃないかと疑う。校長は理事長にさくらの失踪を報告するが、失踪2日目なのに理事長は「警察に捜索願を出す必要はまだない」と言い、さくらのことは校長に全部任せていると伝える。
桂木もさくらを心配し、俺鳴門にさくらが来ていないか探しに行った。寮にて、桂木は功が持ってきた金魚の水槽に神山養魚店(祖父母宅の家業)の電話番号が書いてあるのを気づく。桂木は偽名を使って功に電話をかけた(固定電話なので、居間にさくらがいたら電話を切られると思ったかもしれない)。さくらが来ていることを知った桂木は何も話さずに電話を切る。
さくらは祖父母に真実を話す。生徒達を信じていたので裏切られたことにショックを受けてしまったのだ。はまはさくらに寄り添い「本来東京の学校に赴任する予定だったのだから東京の学校に戻してもらえないか」と言う。一方で功はさくらの事情を理解するも、娘の響子(さくらの母親)はハワイの日系アメリカ人と結婚して以来一度も帰国しないと語る。響子にも辛いことがあっただろうが帰国せずに耐えた、だからさくらも最初に決めたことを投げ出すなと伝えたのだ。
翌朝、さくらは功に失踪したことの反省の気持ちを述べた上で、教師には向いてないのできちんと辞めると伝えた。さくらは一人で高山に戻る。